シリコン(正確にはシリコーン)は、科学反応によって作られる完全人工物です。スキンケアやヘアケアに広く使われています。
髪に対しての作用は、キューティクルに付着しコーティングすることです。手触りの向上、ツヤを出すなどの効果があります。
安価で作れるうえにダメージヘアなども手軽に手触りを改善できるため、非常によく使われます。
しかし、その効果は髪をコートするだけで髪を補修したり、浸透して保湿するような効果はありません。
そのため、この成分に頼ったヘアケアを続けていると、知らず知らず髪の痛みを進行させてしまうことになるのです。
シャンプー、リンスを使っていて、最初は良かったものの継続して使っていると次第に仕上がりが悪くなってきた、という場合シリコンの影響の可能性が高いのです。
シリコンの継続使用は使い方によっては髪質というより、頭皮の悪化を招く様です。シリコン入りリンス、トリートメントは頭皮に付けないように使用した方が良いです。
例外として知識を持った美容室などで、ダメージ防止などの意味で使うのならば有効だと思います。
シリコンを使うのをやめたからといって、すぐに髪質が向上するものではありません。シリコンが剥がれた時に本来の髪が露出し、一時的に手触りなどが悪くなるときがあります。
そこで根気よく良質シャンプーを使っていると、髪本来の自然な軽さやツヤが出てきます。
これらが成分名の一部にでも入っていたらシリコンです。
シリコンは数十種類位ありますが、その代表的な物を記載しておきます。
●ジメチコン ●シクロメチコン ●シリカ
●シリル ●シロキ ●シラン
全てのシリコンが悪いわけではありません。
水溶性のフェンルトリメチコン、セチルジメチコンなどは簡単に洗い流せるので頭皮には残りません。ノンシリコンシャンプーの中にもシリコン以外のコーティング剤が入っている場合がありますのでノンシリコンシャンプーなら全て良いわけではないので、ご注意ください。